深い噛み合わせ(過蓋咬合)
深い噛み合わせ(過蓋咬合)

過蓋咬合の原因
過蓋咬合は上と下の歯が深く咬み込みすぎている状態を示し、それがゆえに下の歯が上の歯に覆いかぶされて隠れて見えないことが多い咬み合わせです。
- 上下のあごの骨の大きさにバランスがとれていない場合
- 骨のバランスに大きな問題がなくとも、骨からはえる上下の前歯の位置や角度に問題があり咬み合わせのバランスがとれていない場合
過蓋咬合で特徴的な現象の1つとして上下の前歯の位置や角度に影響され常に下あごがうしろに押し込まれるといった現象がおきます。そうするとあごの関節(顎関節)に圧迫が生じて顎がカクカクなる、口をあけると顎が痛い、口が開きづらいといったいわゆる『顎関節症』を引き起こしやすいと言われています。
顎関節症の症状が出ていないとしても、過蓋咬合によってあごの関節には常に負担がかかっている咬み合わせと言えます。
過蓋咬合を矯正する際の
矯正方法について
過蓋咬合は原因をしっかりつきとめて改善方法を決めることにより非抜歯で治療を行うこともできます。
しかし、あごの骨のバランスがとれていないケースや顎関節症を合併していることも多く見受けられるため、その方に合った治療手順と方法をとる必要があります。また、極端に上下のあごの骨のバランスがとれていない場合には外科的な治療方法が治療選択肢の1つとなるケースもあります。
症例
case.1
抜歯ケース
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before
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after
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before
-
after
主訴 | 歯ならびをきれいにしたい、 上の前歯がでている。 |
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治療期間 | 1年半〜2年 |
治療費 | 約130万 (税込み・保定観察料も含む) |
治療内容 |
前歯の咬み合わせの深さも深く下の前歯が見えない状態で、歯ぎしりもしていたので、一部の歯がすり減っていました。 矯正装置は上の歯は裏側・下の歯は表側につけて上の歯だけ計2本の小臼歯を抜歯して治療しました。 すり減った前歯は 矯正治療後に形を整えるために再修復する事になりました。 |
治療のリスク |
まれに矯正治療後、 歯根吸収(歯根が短くなる)を起こす場合があります。 |